[vc_row][vc_column width=”1/3″][no_button fe_icon=”arrow_back” icon_position=”left” target=”_self” text=”Ⅱ.色と目のメカニズム” icon_pack=”font_awesome” fa_icon=”fa-arrow-left” background_color=”#db9d32″ hover_background_color=”#dbbb83″ padding=”50″ font_weight=”200″ link=”http://xn--lckwg6by419b82b.com/%E8%89%B2%E3%81%A8%E8%89%B2%E5%BD%A9%E5%BF%83%E7%90%86%EF%BC%88%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%94%E3%83%BC%EF%BC%89%E3%81%AE%E8%AC%9B%E5%BA%A7/%E2%85%A1%EF%BC%8E%E8%89%B2%E3%81%A8%E7%9B%AE%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%82%AB%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0″][/vc_column][vc_column width=”1/3″][/vc_column][vc_column width=”1/3″][/vc_column][vc_column][vc_separator type=”normal” position=”center” border_style=”solid”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column width=”1/1″][vc_column_text]
5.明所視と暗所視
[/vc_column_text][/vc_column][vc_column][vc_separator type=”transparent” position=”center” border_style=”solid”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column width=”2/3″][vc_column_text]明所視(めいしょし)
錐体が働き、色を知覚できる状態で、暗さより明るさへの順応の時間が短いのです。
明るい場所へ出ると、桿体から錐体の感度に切りかわり、その後、2分から3分で回復し、
10分でほぼ完全に明るさに順応します。
日常、こうした錐体、桿体の感度を実感するのは、映画館への出入りなどです。
暗所視(あんしょし)
粁体が働き、明暗のみを知覚できる状態で、
薄暗いところで主に桿体が働いている状態をいいます。
暗い場所に行くと、錐体の機能は落ちてよく見えなくなりますが、
最初の5分から7分で桿体の分解されていた色素□ドプシンが再合成されて、
辺りが見えてきます。
ロドプシンの合成はゆっくり進み、30分ほどで止まるため、それ以上は、
見えるようにはななりません。
色覚説
人間が色を知覚するしくみに関する学説を色覚説といい、
人間の色覚に対する興味は古代ギリシヤ時代から続いています。
色彩に対する理論
アリストテレス(BC384~322)
眼から出た光の粒子が物体にあたり、
その一部が反射することにより色知覚が生じると考えました。
また、眼から出る光の粒子は白いが、物体にあたることにより
黄→赤→菫→緑→青と徐々に着色しついには黒になると考えました。
ニュートン(1642~1727)
光は粒子であり、物体にあたった光の粒子が眼に入り脳に伝達されることにより
色知覚を生じると考えました。
1666年、プリズムによりスペクトルの実験を行い、色彩の科学的基礎を築きました。
1704年、著耆「光学(Optics)」を記し、
光の混色により様々な色を作り出せることを示しました。
光の混色の原理を、中心に無彩色、外縁にスペクトルを配した「ニュートンの色円」を
用いて説明しようと試みました。
「光線には色はついていない。そこには色の感覚を起こす能力と性質があるだけである」と述べ、光と物体(色を現わすもの)の関係を明らかにしました。
ゲーテ(1749~1832)
「色は崇高な精神作用である」と考え、1810年に記した著書
「色彩論」では現象を重視し知覚的・心理的側面から色彩現象を取り上げました。
アリストテレス以来の両極論を再興し、
明一賠、寒一暖、強一弱などの色彩の両面性を重視しました。
三色説
く提唱者〉19世紀はじめにイギリスの医学・物理・考古学者で「眼の神経組
織は短波長だけでなく、ある程度の幅の波長光に対して反応を変化させる」とした
トーマス・ヤングが提唱し、
その後1868年にドイツの生理・物理・哲学者のヘルムホルツが神経伝達の
メカニズムを明確にし完成させた説。
<学説〉加法混色の原色によって全ての色を作り出すことができるという
事実から発展した学説で、
人間の色覚システムには赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色に対応する3種の視細胞と
それに結ばれた3種の神経繊維があり、
これが可視光線のうち長波長(R)、中波長(G)、短波長(B)の光に反応して
その刺激に応じた神経の興奮量の比較によって色覚を生じるというものです。
<欠点〉黄色は赤と緑の刺激から得られる色とされているが、
我々は黄色に赤と緑の存在を感じることができません。
<応用例>この説は、カラー写真やカラー印刷、カラーテレビなどの発明に
大きなヒントを与えました
四色説(へリングの反対色説)
<提唱者〉ドイツの生理・心理学者カール・へリングによって提唱された説です。
<学説>人間の知覚的な主要色である赤、緑、青、黄に着目して発展した学説で、
網膜上に赤一緑物質、黄一言物質、白一黒物質の3種の神経機構があると仮定し、
各々の物質がそれぞれ網膜視物質の光化学変化における合成(同化反応)と
分離(異化反応)を起こし、これが総合されてあらゆる色覚を生じるというもです。
<欠点>白と黒とは同時に存在しないものとしているが、
我々は灰色を見たとき、白と黒の存在を同時に感じます。
*この説における赤、緑、青、黄、白、黒は他の色のように複数の色を
感じさせない心理現象的な原色であることから心理原色といい、
このうちの有彩色4色を心理四原色といいます。
反対色説で対をなす有彩色2色は補色または反対色の関係にあります。
*CIE等色関数の一次変換の試みから、双極細胞や神経節細胞など
細胞内の電位の測定により反対色説が裏付けられました。
段階説
1964年に富田教授やマークス等の魚の網膜を使った研究により、
網膜視細胞に3種類の錐体があることが分かり、
ヤングーヘルムホルツの三色説の網膜における正当性が確認されました。
また、ジェームソンとハーヴイッチの打ち消し法を用いた研究により黄と青、
赤と緑が同じメカニズムにより知覚されていることが示唆され、
その後神経節細胞における反対色細胞の存在が明らかになり、
へリング説の正当性も実証されまし。
現在では、網膜段階では三色説が、それ以降の段階では反対色説に従うように
処理されて色の知覚が生まれるとする段階説が有力とされています。[/vc_column_text][/vc_column][vc_column width=”1/3″][vc_column_text]※1)視細胞は光刺激を吸収し電気信号へと変換する役割を持っています。
視細胞には2種類あり、明所で機能する「錐体」と暗所で機能する「杆体」があります。色を見分けるのはこの「錐体」になります。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column width=”1/1″][vc_separator type=”normal” position=”center” up=”20″ down=”20″ border_style=”solid”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column width=”1/3″][no_button fe_icon=”arrow_back” icon_position=”left” target=”_self” text=”1.色とは何か” icon_pack=”font_awesome” fa_icon=”fa-arrow-left” background_color=”#db9d32″ hover_background_color=”#dbbb83″ padding=”50″ link=”http://xn--lckwg6by419b82b.com/%E8%89%B2%E3%81%A8%E8%89%B2%E5%BD%A9%E5%BF%83%E7%90%86%EF%BC%88%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%94%E3%83%BC%EF%BC%89%E3%81%AE%E8%AC%9B%E5%BA%A7/%E2%85%A0%EF%BC%8E%E8%89%B2%E3%81%A8%E5%85%89%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82/%E2%85%A0%EF%BC%8E%EF%BC%91%E8%89%B2%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B”][/vc_column][vc_column width=”1/3″][/vc_column][vc_column width=”1/3″][no_button fe_icon=”arrow_back” icon_position=”right” target=”_self” text=”3.プリズムによる分光” icon_pack=”font_awesome” fa_icon=”fa-arrow-right” background_color=”#db9d32″ hover_background_color=”#dbbb83″ padding=”50″][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column width=”1/1″][vc_separator type=”normal” position=”center” up=”20″ down=”20″ border_style=”solid”][/vc_column][/vc_row]